『サイゼリヤ』は何故あんなに安い?ビジネスモデルから分析してみた。

皆さん、サイゼリヤには行きますか?

僕はかなりの頻度で行きます。
安いし、美味し、若い人には最高の飲食チェーンですよね。
でも、ふと思ったんですよ。
『サイゼリヤ』ってなんか”怪しく“ないか?って。

値上げの激しい今のご時世に、『ミラノ風ドリア 299円』。
普通のファミレスじゃまず考えられない低価格で料理を提供出来ているのが不思議です。
おまけに、価格勝負の外食チェーンが値上げを理由にどこも業績を落としている中、サイゼリヤは売上高「5期連続上昇」と好調で、国内だけでも店舗数は1000を超えています。

そんなサイゼリヤは、どんなカラクリで利益を生み出しているのか。
そして、他のファミレスとはどう違うのか。
めちゃくちゃ気になりませんか?

ということで今回は、『サイゼリヤ』のビジネスモデルを調べてみたので、ご紹介します!

サイゼリアのビジネスモデルとは

「サイゼリヤ」という企業が、今なお拡大し続けている1番の理由は「サプライチェーン」にあります。

「サプライチェーン」とは
「原材料の栽培・収穫」→「生産加工」→「配送」→「加工調理」→「販売」までの一連の工程のこと。

通常の飲食チェーンは、「加工調理」以降の工程を自社で行い、それ以前の工程はサプライヤーとなる企業に外部委託しています。
しかしサイゼリヤでは、食材の生産、調達、加工、各店舗への供給までという流れを、全て自社内で完結させています。

問題は、これによって会社にどういうメリットがあるのかって話です。
結論から言えば、「効率やコストカット」が得られます。

食材を仕入れる業者との交渉の手間が省けるし、何より自社栽培なので食材の確保や価格も安定します。
加えて、原材料から提供までの工程を自社内で行うので、品質にも拘ることが出来ることが優れた点と言えます。

低価格の理由は「専用の食品加工・物流拠点」に有り

全ての工程を自社で行うサイゼリヤですが、その中でも最も優れていると言えるのはサイゼリヤ専用の物流拠点、『カミッサリー』を国内に4つ持っているところです。

このカミッサリーの何が凄いかって、「食品加工場」と「物流拠点」の両方を兼ねている点なんですよ!
この拠点で食材の下処理まで済ませることで、店舗での手間を削減することが出来るんです!
そして物流拠点も兼ねているから、加工した食材を店舗に運ぶのもめっちゃスムーズ。という訳なんですね。

鋭い読者
へぇ~効率の良さは納得。でも拠点の維持の固定費って高そうだよね。外部委託の方が安上がりだったりしないの?

確かに。
大型施設を所有・維持する固定費を考えると、外部委託した方が安上がりなのでは?と思いますよね。

それでも外部委託に頼らないのは、当然「施設の固定費に勝る利益を生み出せているから」に他ならない訳ですが、具体的にどういうロジックなのでしょうか?

「規模の経済性(スケールメリット)」 を活かした高効率経営


固定費の回収は「大量生産」が可能にします。
規模の経済性(スケールメリット)」という言葉をご存知でしょうか?

「規模の経済性(スケールメリット)」とは
生産規模を大きくすることで得られる利益のこと


つまりサイゼリヤは事業規模を拡大し、自社設備で大量生産を行うことで固定費を回収しているという訳なんですね。

鋭い読者
大量生産だと、固定費の回収だけじゃなくて、材料費も安くなりそうだね。

そうですね。ビジネスにおけるコストには、生産量に比例して伸びる『変動費』と、生産量に左右されない『固定費』の2種類があります。
変動費は材料費、固定費は家賃などと考えると分かりやすいですね。

変動費は事業規模が大きくなればなるほど安くなるので、沢山作って沢山提供した方がコスト効率が良い。サイゼリヤの安さの理由はそこにあったんですね。


サイゼリヤの安さの理由
①原料開発から提供までの全工程を自社でまかなっている。
②『規模の経済性』を活かした低コスト高効率な経営。


こう考えると、サイゼリヤのビジネスモデルってかなり合理的ですね。

ちなみに創業者で、代表取締役会長である「正垣泰彦」氏は理系の出身
「おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ」という言葉が有名ですが、数値ベースの合理的なビジネスモデルの裏には、彼の頭脳ありってところでしょうか。


↑飲食経営の考え方がこの本の趣旨ですが、自分の仕事や事業にも応用できる
アイデアがたくさんありました。


えぼん。の感想
個人的に響いたのは、本のタイトルにある通り「おいしい料理」=「売れる料理」ではないという部分。顧客は、価格,店の評判,店内の雰囲気,などを総合的に見て「おいしさ」を判断する。つまり、料理の出来高だけで「おいしさ」は決まらないんです

仕事において、自分の中では質の高い成果物を提供しているつもりでも、上司や客の反応が良くないときってありますよね。
「相手が本当に求めているの物は何か?」を常に自問自答することが大事だってことを学びました。

創業者の正垣泰彦氏は、それを常に考えてサイゼリヤを着実に成長させたんでしょうね~。

まとめ

いかがでしたか?
サイゼリヤの驚異的な安さは、「規模の経済性」を活かした合理的な経営に裏打ちされた賜物であることが分かりました。

「料理の味」や「顧客最優先」はもちろんのこと、コストカットや物流改革などの「合理的な経営手法」を突き詰める。

このビジネスモデルを打ち出した創業者の正垣泰彦氏の考え方は、飲食関係者でなくとも、大きな学びが得られそうですね!

それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました!